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完成 しました【ガラス】 サルーキ・・・ 砂漠の風



紫にエナメル(白・不透明)の内被せのお皿です。砂丘の質感が難しく、砂漠の写真を沢山沢山見ました。砂漠を背景にサルーキの筋肉質なボディを彫ってみました。ボディは琥珀をモデルにしましたよ(笑)
サルーキは絵になります。ただ、デッサンは上手くいっても彫る段階でデッサンの微妙な線を出すのは困難ですね~。ラインを単純な線で現すと奥行きが無くなり、複雑な線だと彫るとき線がつぶれちゃいます。
この作品では 線よりも立体感とか質感をどう現すかに
焦点を絞ってチャレンジしてみたのですが・・・。
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【ガラス】 縦型片口 「双輪の花」



浅葱色の地に金赤のキセです。ワインのデキャンタとして使っても素敵です。アール・ヌーボー病の発作(笑)に襲われて作りました。

金赤の被せはどうしても淡くなってしまうので、良く言えば上品、悪く言うと儚げ(はかなげ)になります。
技術的には多段彫りが彫りにくいです。こういう場合はラインで柄を型取ったりすると、印象がはっきりします。

最近 どうも消え入りそうな・・・地色に溶け込んでしまいそうな絵画的な表現が好きなんです(笑)
少し前までは くっきり はっきり が好きでそんな風に
彫っていました。だから 消え入りそうでも、案外分からない部分でキッチリ段彫りしています(笑)

【ガラス】 ぐい飲み(大) 「江戸の粋」



大型ぐい飲みです。これでお酒グイグイ飲んだら 酔っ払っちゃいそう(笑)冷茶にも充分使えそうです。

白地に紫の方は江戸小紋や歌舞伎紋を配して 江戸の雰囲気にこだわってみましたよ~。グリーンのぐい飲みは市松模様。薄いグリーンですが お水を入れるととても綺麗です。ちなみにわたくし 江戸っ子です。「粋でいなせ」を
とっても大事に思います。いわば 自分なりの美学でしょうか。

サンドブラストの素材は江戸切子のものも使います。
切子はスパッと切り口の美しさ。サンドブラストは絵画的な表現が特徴でしょうか。切子風のデザインをブラストで表現してみたらどうなるかしらって創ってみました。

集塵機ついにダウン!

近頃 頑張り過ぎちゃって どうも機械達が音を上げているようです(笑)集塵機はブラストボックスから舞い上がる細かいガラスの粉や砕けた砂を吸い上げます。私は家庭用の普通の電気掃除機を使っています。一年位でダメになるかな?って最初から覚悟してましたが一年半もちました。

どうも調子が悪いなぁ(吸い込みが悪いので、ボックスの中がモアモアです)って思っていたら 何やらキナ臭い!
火を噴く前に 即効止めました(笑)
ブラストを途中で止める気はなかったので、集塵機なしで
しばらく彫っていたら、エライことになっていました。
まつげが真っ白!当然髪の毛も真っ白!機械を中心にして
半径1メートルは一面 片栗粉をまぶしたみたいに真っ白~~!琥珀がいなくて良かったぁ。丁度 オイタが激しかったので、リビングでハウスしてました。

日曜に電器店に行って 掃除機を購入。即 付け替えました。その作業で また粉粉になっちゃいました。これがね~大変なんです。ブラスト機自体はさほど複雑な仕組みではないのですが、お手入れがかなり大変です。研磨剤の砂ですから
目にでも入ったら 痛くてたまりませんし。ま、これで多分後一年は集塵機は大丈夫かな。

【ガラス】 ローマン杯L「春の知らせ」



やや大きめのローマン杯です。シャンパンが似合いそうです。淡~いピンク地に淡~いグリーンが被せてあります。淡い・・・ということは被せが薄い場合がほとんどです。
薄いと段彫りの段数が多いデザインなので 難しいです。

地色に溶け込んでしまいそうな淡いグリーンで花束を彫りました。春を知らせる花束です。

個展のご案内を差し上げた方達から 嬉しいお便りやメール、電話等がひきもきらず。何だか 幸せ気分です。
個展はまだなのに(笑)人の温かさが嬉しく有難いです。

個展のお知らせ



12月5日~10日まで 表参道のギャラリー「ラパン・エ・アロ」でガラスの個展を開催いたします。是非 是非いらして下さいませ。詳しい地図の入ったご案内ハガキをお送りしますので、扉ページからe-mailにてご住所をお知らせ下さい。

70点位展示します。一人でこれだけ作るのは 本当にきつかった~。一個一個に時間がかかるので、毎年の個展は到底 無理ですね~。隔年とか二年おきとかになりそうですから この次は結構先になりそうです。

このページで写真でご覧になっていても、実物はかなり
彫った部分の厚みが見てとれて 重みがあるかも知れません。実物を見た方は皆さん そうおっしゃいます。

【ガラス】 一輪挿し「雪見小窓」



京都の源光庵へ行った時 丸い『悟りの窓』から見る 切り取られたゆえの 美しい景色に魅了されました。雪が降ったら どう見えるかしら?とイメージしてこの作品を創りました。高さ10cm程の小さな花器ですが、まん丸のフォルムと深い色で存在感があります。

竹林、鶴、しゅうめい菊、南天などに雪が降った様子を丸い小窓から見たデザインです。この素材はまん丸なので シートをピッタリ貼りたいのに どうしても浮いてきてしまいます。(シートは平面、それをカーブした面にはるのですから当然なのです)浮いてしまうとそこから ブラストするとき 砂が入ってしまいラインがぼやけて彫れてしまいます。ですから こういう形には 流れるような細長いラインのデザインが簡単でミスも少なくていいのです。

今回は丸いことをデザインに取り入れ、強調したかったので こんな風にしてみました。

蜂のマークは私の銘のつもりで 殆どの作品に彫り込んであります。デザインの雰囲気を壊さず 溶け込むように考えて何種類か用意しています。 

 

【ガラス】 四層被せガラスランプ 「ラビリンス」



かなり大きなランプです。カサも必死で間に合わせて 今 調布市工芸展で展示しています。12月の個展にも勿論出します。この「ラビリンス」が今度の個展の中心的な作品です。デザインも 熟慮を重ねましたので是非ご覧になって下さいね。見る方の想像力により 解釈が多様性を持つようにデザインしました。

下の台座は「ラビリンス」を遠景から眺めた景色です。
少し理屈っぽいけれど(笑)芥子の花越しに見えるようにデザインしたのも 意味があります。私は 『ラファエル前派』が大好きで・・・やはり 理屈っぽいですね~。やめましょう(笑)

かさのデザインは「ラビリンス」の内部です。視線は内側から外側へ。遠近法でデッサンしたものです。奥行きが感じられるように試みました。この「ラビリンス」にどんな人がいるのか いないのか・・・見る方のご想像におまかせします。

プロフィール

reiko

Author:reiko
サンドブラスト技法を中心にしたガラス作家です。
ガラス作家の日常を面白おかしく書いています。
どうぞ宜しくお願い致します。

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