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昔のナマカ



ナマカって仲間のことです(笑)
今日、はるか昔の知り合いが陶芸の個展を開いたので行ってきました。ヒドイのは 私の顔を見て分からなかったこと~!20年以上会っていなかったのでそりゃそうなのかしらん?
「あの頃は少女だったんだね~」とか言われ、どう取ったらいいのでしょうか~(笑)そりゃぁ、今はオバサンですともサ!
懐かしく昔話をしていたら、もう一人オジサンが入ってきて それも昔のナマカ!彼も私のこと しげしげと見ても分かりませんでした・・・(ーー;)
それにつけても、何十年間の長い時間 夫々の人生を生きてきたんだなぁ・・・って感慨深いものがありました。
帰りに三越によって、ガレのランプをじっくりと見てきました。

画像は私の作品「夏草」ランプです。
昨年12月の個展で 売れてしまい もう手元にありません。
是非 同じ物を・・・とのオーダーを頂いています。
まだ、素材がありません。あてにしていたガラス屋さんから
もうありませんって言われて 困っているのです。







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【ガラス】  天開花器「アネモネ」



この素材は購入時に「被せがとても薄く、下の方には かかっていません」と言われていました。かえってそれが面白いと思いました。透明感を活かして彫りたいなぁって思っていたので、裏彫りしました。裏彫りというのは素材にシートをベッタリ貼り、絵を描いて、そのままカットする方法です。かっとした部分を1パーツづつ 剥がして段彫りします。地抜きはしません。地のクリアー感が綺麗に表現できます。本来は金赤にグリーンの被せです。

アネモネの額の曲線が美しいと思ったので、多少デフォルメして描きました。私の大好きなアール・ヌーボーチックになりました。葉もクシャクシャしてて 面白い!ただ、カッティングはかなり面倒でした。(いつものことですけど・・・笑)
彫りあがったら、何だか ヨーロッパティストのアンティークものみたいな雰囲気になりました。どうなんでしょう・・・?

【ガラス】 大鉢「菊香大鉢」



これが重さ5.5Kg厚み15mmの「忍耐・根性」のクリスタル宙吹きの大鉢です(笑)いや~、これには 参りました。
外からエナメル(不透明白)、金赤、透明の三層被せガラスです。
循環式ブラスト機は、直圧式に比べると力が弱いのです。
淵は透明層まで削り取ってありますが、硬くて厚みのあるエナメル層と金赤層を削り取る作業は綺麗に(なめらかに)するために、ブラストガンの砂の出口を広くして(なかなか 彫れません)均一に均一に砂をかけなくてはなりません。
ところが、循環式は砂の出方が均一ではありません(笑)ドボッと出たかと思うと、一瞬止まって、チョロ、ドバドバ、チョロ・・・と言う具合。目を凝らしてよ~~く見ていても対応しようがありません。
圧力を弱くすると、より顕著に そうなります。
花びら部分の 白だけを抜いて金赤を残す場合は圧力を弱くしないと
金赤までが抜けてしまいます。ですから、ドバ!チョロ・・・のおかげで金赤がムラになってしまいます。悲しかった・・・。
こんなに美しい器なのに、仕上げがザツに見えてしまうのです。
これは 写真の魔力であまりよく分かりませんけれど 誰より自分が良く分かります。
花びらすべて、もう一度 カッティングシートを同じサイズに作って『貼り戻し』という作業を行いました。(一度剥がした部分に またシートをはって彫り直す 根気のいる作業)少しでもムラを目立たなくするためです。重い器ですから、指も手首も腕も肩から背中まで痛みで動かなくなっちゃいました。
で、以前から考えていた直圧式のブラスト機購入を決意しました~!そのお話はまた 次回に・・・(笑)

【ガラス】 とんぼスタンド「百合と木の実」



結婚のお祝いに作製したものです。
こちら側は木の実(花が咲いて実を結ぶ)向こう側には百合(マリアさまのお花です、母性や気高さを表します)をデザインしました。

この紅黒が厚くて硬いので、循環式のブラスト機で綺麗に地抜き(柄以外の白い部分は紅黒を削り落としてあります)するのに、頑張って1週間かかります。それから 段彫りしますので、ランプシェードは一個創るのに 時間がかかるのですね~。
とんぼのスタンドは、アールヌーボーの時代に好んで作られたのですが、それを模して中国で作ったものです。現在は中国製しか手に入りません。(アンティークものならヨーロッパのものがありますが、ビックリのお値段!)それでも かなりお値段は張ります。鋳物で緑青が浮いて いい味を出しています。

「優しい薔薇」点灯時



灯りを点けたところです。
水色が飛んで、グリーンと紫(グレーに見えます)が残ります。

ランプは点灯した方が綺麗なのですが、この『優しい薔薇』は
消灯時も綺麗です。

【ガラス】 ランプ「優しい薔薇」



シェードの直径10cm高さ13~14cmの小さなランプです。でも、存在感のあるランプに仕上がりました(かな?)
スカイブルーの内被せ、透明層、パウダーのグリーン、その上に紫(?)の4層の凝った素材です。
実は私は薔薇を彫ったことが ほとんどありません。一つにはサンドブラストでは、あまりにも多く薔薇が使われていますので・・・。もう一つは薔薇の花自体が、そんなに好きではないので つい好きな花をモチーフにしてしまいます。
実は最近 ちょっと落ち込んで悩んでいました。困難な素材と闘って、自分の力不足を痛感していたのです。結構 マジメでしょ(笑)今になって冷静に顧みれば、循環式のブラスト機の限界を超えていたのだと判断できます。厚み1,5cm重さ5,5Kgのクリスタル三層被せは循環式では えら~~~く(笑)大変でした。
そのときは ひたすら自分を責めて悩んでいました。そんな愚痴をこぼしたら、暖かい 優しい 励ましを何人かの方から頂きました。嬉しくて そのとき このデザインが浮かんできたのです。
だから「優しい薔薇」

女王蜂が!



一昨日、ドッグランから帰ったらどうもずっと羽音がして
気になっていました。何気なく、髪を払ったら私の髪の中に大きな蜂が絡まっていました!!思わず「ヒャ!」
逃げた蜂はどこかへ飛んで行ってしまいました。
昨日、娘がキッチンの引き出しを開けたら その蜂が飛び出してきて大騒ぎ。デッサンしようと捕まえました。ジップロックタッパーに閉じ込めて仔細に観察。私のガラスに彫る蜂にそっくり 足長蜂です。
図鑑で調べると、大きさが規格より随分大きいのできっと女王蜂でしょう。何ポーズかデッサンして、逃がしました。琥珀が興味深々でしたから、食べられちゃうとかわいそうですものね~(笑)

プロフィール

reiko

Author:reiko
サンドブラスト技法を中心にしたガラス作家です。
ガラス作家の日常を面白おかしく書いています。
どうぞ宜しくお願い致します。

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