2006/11/30
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2006/11/30
【ガラス】ぐい飲み 「あやめ」

大きな作品(ランプ)を創りながら、合間にこんな小さなぐい飲みを気分転換に創っていました。
ランプは大変手が込んでいて、少ない脳みそをフル回転で 考えながら彫らないとなりません。息を止めて 凝視しながら彫ります。
緊張続き・・・ですから 小さなぐい飲みに宇宙を創る(私が勝手にそう 感じているのです)作業は 丁度いい バランスなのです。
こちらは 同じ素材の2個。
ネオジウム地(蛍光灯の下ではブルーっぽく、白熱灯や太陽光の下ではピンクっぽく見える不思議な色)にインディゴ(藍)の被せです。
デザインは出来上がりの色の効果を考慮して 少しだけ変えてあります。
あやめの花。彫り方を変えてみると こんなに印象が違います。
一方は順彫り・・・被せを削り落として、柄部分の色を残します。
一方は裏彫り・・・被せ色をバックに残し 柄部分のみを彫り込みます。
彫り方を変えるということは、デザインから シートの貼り方まで違います。最初から頭の中で 出来上がりを想像していないとなりません。
2006/11/16
デザイン・シートカット・ブラスト・仕上げ

ここのところ 更新が滞っています。
公募展に応募する作品創りで 毎日時間が足りない位なのです。
それと12月3日から二ヶ月間 調布市の文化会館9階のリトル・ギャラリーに30点余 展示することになっています。
展示ガラスケースが5個。バランスや大きさを考えて作品を作り足したりもしています。
こちらは 市の依頼ですから 販売などはありません。
連日 ただ ひたすら お仕事です(笑)
そんな中で いつも考えることなのですが・・・。
サンドブラストの作品創りって本当に手間がかかります。
私はデザインから始めるので、デザイン画を描いてトレーシングペーパーにいいラインを写し取って カッティングシートにまた写し取ります。
油性の極細ペンでラインが消えないように なぞります。
今度はそれを ガラス器に貼り付けて カッターでラインに切れ込みを入れていきます。ここはとても神経を使うところ。綺麗なラインにしないと 彫ったときカッターのそのままのラインが残りますから。
そして ブラスト・・・つまり砂を吹き付けて彫っていくのです。
ブラストも技術が要ります。ぼかしや段彫り、地ヌキも技術が仕上がりを左右します。
彫りあがったら、仕上げです。
手磨きと言っていますが、耐水性のサンドペーパーで磨いていきます。サンドで削った部分を滑らかにする為です。表面を磨くことで汚れも着きにくくなりますし、鋭い尖りも角をペーパーで取るので手を切ったりすることもありません。グラスなどは 持ったときに柔らかく感じます。
ここまでするのは 大変手間と時間がかかります。
そして どの工程も 気が抜けないし、集中しなければなりません。
やはり ガラスが余程 好きでなければ 続かないかも~(笑)
画像は今 シートカットしているランプの一部です。
例によって 細かい柄です~(笑)