2008/06/30
【ガラス】 豆鉢『枝垂れ藤』

小さな豆鉢です。直径5~6センチ位です。
一人用のドレッシングやタレなどを入れる容器です。
金赤を透明硝子に被せてあります。日本製の被せガラスです。
内被せ(うちきせ)と言って、器の内側に金赤のガラスを被せてあります。
ですから、内側にシートを貼ってカッターでカットしていく訳です。そういった内被せの器でサンドブラストしてあるものは、殆どが出来合いのカット済みのシールを貼ったものです。葡萄とか薔薇とかの決まった柄です。人物のシルエットなどもあります。
小さなガラス器の内側ですから、細かいカットをするのは難しいからなのでしょう。
私は勿論 手描き、手カットで今まで一切 出来合いのシールを使った事はありません。
出来合いのシールではシルエット・・・つまり平彫りです。平坦な印象になってしまいます。
私の作品は 段彫りですから 良く見れば 一目で分かります。
(例えば、藤の花の花びらが重なっているようにみえるのが 段彫りです)
サンドブラスト作品を鑑賞なさるときの目安になりますから 覚えておかれると楽しいかも~♪
私は金赤が好きで 良く使いますが、このガラス器を作っているガラス屋さんが閉店することになったと言うお知らせが来ました。
大変に衝撃を受けました。
質の良い日本製の被せガラス器を扱うところが、また 一つ無くなってしまいます。
そんなこともあって、この作品もこの2点限りとなってしまいます。
本当に残念でなりません。