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【ガラス】 豆鉢『枝垂れ藤』



小さな豆鉢です。直径5~6センチ位です。
一人用のドレッシングやタレなどを入れる容器です。
金赤を透明硝子に被せてあります。日本製の被せガラスです。
内被せ(うちきせ)と言って、器の内側に金赤のガラスを被せてあります。
ですから、内側にシートを貼ってカッターでカットしていく訳です。そういった内被せの器でサンドブラストしてあるものは、殆どが出来合いのカット済みのシールを貼ったものです。葡萄とか薔薇とかの決まった柄です。人物のシルエットなどもあります。
小さなガラス器の内側ですから、細かいカットをするのは難しいからなのでしょう。
私は勿論 手描き、手カットで今まで一切 出来合いのシールを使った事はありません。
出来合いのシールではシルエット・・・つまり平彫りです。平坦な印象になってしまいます。
私の作品は 段彫りですから 良く見れば 一目で分かります。
(例えば、藤の花の花びらが重なっているようにみえるのが 段彫りです)
サンドブラスト作品を鑑賞なさるときの目安になりますから 覚えておかれると楽しいかも~♪

私は金赤が好きで 良く使いますが、このガラス器を作っているガラス屋さんが閉店することになったと言うお知らせが来ました。
大変に衝撃を受けました。
質の良い日本製の被せガラス器を扱うところが、また 一つ無くなってしまいます。
そんなこともあって、この作品もこの2点限りとなってしまいます。
本当に残念でなりません。
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ちょっと一服?



『幽竹』後の1個創ってはいますが、ちょっと一服?
気分転換にグラスを一つ 創ってみました(笑)
ガラスのお仕事に熱中してしまうと、気分転換もガラスになってしまう・・・(笑)

ブルーの地ガラスに紫色のガラスを被せてある素材です。
小ぶりのグラスです。
光を通さずに 撮影しましたので、面白いでしょう。
色が強く感じられます。
光を通すと 優しい印象になります。
ガラスって素敵だなぁ~♪

デザインは・・・うふふ 魔女の庭をイメージしました。
なんで 魔女かって?なんでかな~(笑)

お花や葉の根っこがアールヌーボーチックに絡み合っています。
なかなか見かけないデザインです。
個展で、是非 裏から表から お手にとってご覧下さいませ~(笑)
個展は11月28日から12月3日までの予定です。

ぐい飲み「幽竹」



小さなぐい飲みに 宇宙がある・・・。
ぐい飲みを創るときに いつも想うことです。
だから 私の作品のぐい飲みでお酒を飲まれる方は宇宙を飲み干すってことになっちゃいます~(笑)
凄いなぁ~(笑)

このデザインは3,4年前に作製したもの。
今回 スペインへ行ったとき今までの作品を総て写真にとっていたので、アルバムに仕立てて持参しました。
それをお見せしたある方が お気に召して頂いたので もう一度創っています。
2個創ろうと考えていますが・・・これが・・・手間がかかるのです。ガラスを彫るとき、段が増えると奥行きが出ますが、このデザインは1段増えると手間は倍・・・になってしまいます。
でもって、竹の重なりが一体何重になっているのでしょう?

それでも、竹林に漂う幽玄な雰囲気が出せたらいいなって 頑張ります♪エイ、エイ、オ~!
個展用にも1個は創っておきたいけれど 大変手間がかかるのでどうなるでしょうか~?未定で~す(笑)

スペインのお話 レコンキスタ



スペインへ行く前日・・・例に寄ってドロナワのお勉強(爆)
スペインの歴史を調べてみました。
ところがところが・・・侵略されたり したり の繰り返しで覚えるのは完全にお手上げ~~(笑)

印象に残ったのは、『レコンキスタ』
イスラムに侵略されたスペインが、スペインを取り戻し 宗教も自分達の信奉するキリスト教に戻した・・・というくだりでした。
それを『レコンキスタ』と呼ぶそうです。

私達日本人は、ほとんどがあまり強い宗教心を持たないので 時々他の国に人々の確固とした宗教観に驚く事があります。
また、強く信じる事敬う事が出来る彼らを素晴らしいとも感じるのです。

スペイン北部は、巡礼の道があって500キロにも及ぶ道のりを歩き ポイントポイントの教会を巡るそうです。
そのための宿泊所も用意されていますし、道には 道しるべもあります。私が滞在したコミージャスにも、そういった人を多く見かけました。日本の四国巡礼のお遍路さんのようなものかな?

ガウディの初期作品『エル・カプリッチョ』



私が滞在したコミージャス市に、アントニオ・ガウディの初期の作品『エル・カプリッチョ』という邸宅があります。
なんと、ここは今は三ツ星レストランでオーナーの奥様は日本人です!
今回、コミージャス市での『スペイン美術賞展』にご尽力頂いて通訳をずっとして下さいました。

『エル・カプリッチョ』の外観は 不思議な雰囲気をかもし出しています。ひとつひとつ 手作りの立体的なひまわりのタイル 赤い色の外壁、テラスの手すりのアイアンにはベンチが一体化し しかもそのベンチは外向きではなく家の窓に向かって創り付けられています。

この『エル・カプリッチョ』で、毎晩 ディナーを頂きました。
市長さんや 在スペイン大使などをお招きした晩餐会もありましたし
逆に コミージャス市からのご招待の 立食パーティもここで催されました。


スペイン帰国報告



『スペイン美術賞展』カンタブリア州・コミージャスへ行ってきました。
コミージャス市を挙げての歓待で、思っていたよりずっと大掛かりで公的な(?)旅行でした。驚いてしまいました。
私の作品は、旧役場と言う建物に展示して頂いていました。
お城に展示されると思っていましたので、ガッカリしましたが
広場に面していて むしろお城より人通りが多く 結果的には良かったのです。

スペインの美術家の寸評も、大変良い評価をして頂きました。
技術レベルが非常に高く、作品に華がある・・・と言うような評をして下さいました。(鯉の花器)
画像はそのときの様子です。

今回のスペイン行きは、実り多い有意義な旅になりました。
作品の構想もどんどん 湧いてきました。
ご一緒した他分野のアーティストの方々との出会いも素晴らしいものでしたし、在スペイン大使(吉川氏)とも ゆっくりお話出来る環境があり 滅多に出来ない体験をしました。
アルタミラの石器時代の人間の 創作意欲も肌で感じることも出来たし・・・幾つも幾つも感動を頂いて 大成功の旅でした♪ 

プロフィール

reiko

Author:reiko
サンドブラスト技法を中心にしたガラス作家です。
ガラス作家の日常を面白おかしく書いています。
どうぞ宜しくお願い致します。

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