2008/09/15

前回の私の個展には、大変多くの同業の方がお越し下さいました。
ご案内状を差し上げていないのに、このブログなどをご覧になってわざわざ 地方からいらして下さったのです。
有難さと身の引き締まる想いでした。
それだけ、サンドブラストの技術・デザインなど より高いレベルを求めていらっしゃる方が存在する・・・そのことは大変素晴らしいと感じています。
少しでも、私のサンドブラストがお役にたてれば嬉しいです。
そんなこともあり しつこくガレ作品の私なりの見方を述べています(笑)こういう感性を刺激するお勉強の場って あまり無いと思うのです。
では、ガレの見どころ・・・についての私見です(笑)
ガレは個人で全て作品を作っていたわけでは無く、言わばプロデューサーでした。デザインして職人さんに指示している工場主だったのです。経営手腕もあり、魅せる作品と売る作品をちゃんと分けて作っていました。ガレのランプなどは売る作品が主で(それでも素晴らしいです)量産出来る範囲での作製になっています。
魅せる作品は 何重にも手間をかけて試験的な試みなども臆せずやっています。ですから、見るべきはガレの魅せる作品なのです。
100年前だからこそ 出来た恐るべき手間数・・・(笑)
一つの作品にどれだけの手間をかけているのでしょうか!
サンドブラストでアートを目指すなら、手間数を惜しんではいけませんね~(笑)
それは私のモットーでもあります。
ガレがそうだったから・・・と言うのではまったくありません。
美しい作品を創るためなら 手間数を面倒がってはいられないのです。(デザインで簡素に見えるものでも、それは計算された美なら問題ありません)そんな風に考えています。
今 私はランプ作製で引っかかっています。もう、1週間以上デッサンをしていますが、気に入ったデザインが描けません。
色々な時間制限もあり 呑気にしていられないのだけれど・・・。
まぁ こんなこともあります(笑)
けれど、大抵こうした場合はいい作品が生まれるので 自分でも半分苦しみながら(?)半分楽しんでいます(笑)