2013/08/28
◆黒木国昭先生からカタログが届きました
ガラ協(日本ガラス工芸協会)で時々お話しする黒木先生から カタログが届きました。いつもとても立派なカタログなんです。
9月18日~24日に 横浜高島屋で開催の『黒木国昭展』のカタログです。
黒木先生は非常に多彩なガラスの世界を構築なされていらっしゃいます。
切子も 今回は多層被せの素材を使っています。
こちらは薄い紫(ネオジウムかな?)にグリーンを被せ、その上にルリ被せですね。
また、代表作の浮世絵をガラスで再現した富嶽三十六景。
さらに 装飾の極みとも言える豪華な光琳シリーズ
プラチナ象嵌と銘打っていらっしゃいます。
ちなみにこちらは百ウン十万円です。
サンドブラストのランプもありました。
画像は全て 黒木国昭展のカタログより
様々な技法を駆使して 何人ものアシスタントさんと高度な技術で創られたものばかりです。凄い~!!
機会がありましたら、横浜高島屋へいらしてご覧になって見て下さい。
黒木先生は デザインモチーフは 琳派などをお使いになることが多く 具象物も多く用いられています。
このことは、現代の日本工芸界では 希少なことなんです。
現代工芸の流れとしては、丹念に丹念に神経をすり減らして細かい作業を延々と続けるよりも 思いのまま作家の情念をガラスに投影するような創り方を 高評価にします。
いい・悪いではない 世の中の流れです。
その中で、黒木先生のような作家が世界的に認められ ご活躍なさっていらっしゃることは 私のような丹念派(笑)にとっては 大変な励みでもあります。
作家は 自分の世界観を表現してこそ 作家と言えます。
(人まねをするな…と言うのは 初めの一歩。基本中の基本です)
その自分なりの世界観を構築するために、古今東西 作家は命まで削り 時には精神に異常をきたしたり のた打ち回ってもがき苦しんできました。
それが 芸術と言うものなんだと思います。
●さ・・・私も もがくかな?(笑)
今 秋の展覧会の作品 デザインで悩んでいます。
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