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イタリア製ガラスにブラスト



この花器はイタリアのMのガラスだそうです。
お客様の持ち込みでした。型吹きだと思います。
初めて 持ち込み素材にブラストしたものです。

内側に白の不透明層が薄くあって、茶色のガラス層が厚く被せてあります。
彫る前はもう少し 茶色の色が薄いかな?って思いました。
内側の白が透けて見えるだろうと読んで 彫り始めたのです。
けれど、彫れども彫れども白の影響さえ見えてきません。
柄は全面に亘っているので これ以上彫ったら 割れる!とそこで止めました。

最初の段階でも、表面にワックスが塗られていて シートが貼れず 全てワックスをかき落としました。表面に傷がつかないように丁寧に木ベラでかき落としたのですが それも結構な手間でした。

そんな訳で、大変な手間と時間を掛けて彫り上げた割には 柄がハッキリ見えず ガッカリ…になってしまいました。
それで、これ以降はお客様の持ち込み素材にブラストするのは お断り申し上げています。

彫ってみなくちゃ全く分からないのです(笑)

時々 同じようなタイプのガラス花器を見かけます。
内側がグリーンで外は黒だったり・・・。
外被せのガラス層は不透明色や濁った色の場合が多く、1ミリ下にある色も見えませ~ん。
イタリアものや、中国ものでも見かけます。
大変 お勉強になりました。


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Author:reiko
サンドブラスト技法を中心にしたガラス作家です。
ガラス作家の日常を面白おかしく書いています。
どうぞ宜しくお願い致します。

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